高齢化社会、という言葉が使われ初めて、久しいものがあります。事の是非はおいておいて、少なくともこれからしばらくの間、高齢者の方が増えていくのは、もはや必然といえるでしょう。(自分も含めて)増えるのだから仕方がありません。それに対応した社会にしていかないといけませんし、自ずからそうなっていくのだと思います。
高齢者と聞いて思い浮かぶものの一つが、シルバーシート。最近は、高齢者以外も含めて、優先席と言うようですが。電車やバスなどにある、あの専用の席です
年齢とともに身体能力が低下するのは仕方のないことです。丈夫であることに越したことはないのですが、それでも限度があります。調子の悪い日もあるでしょうし。そんなときに、座れる場所があるというのは、確かに助かることではないかと思うのです。
しかし、これからは日本中で高齢者の方が増えていきます。
先ほど書いたように、年齢とともに身体能力は低下していきます。その結果、これまで徒歩・自転車や自家用車などで移動していた人たちが、電車やバスなどの公共交通機関を使うようになる、使わざるをえなくなるのではないかと思うのです。つまり、公共交通機関の利用者の割合は増えていきます。
一方、鉄道会社やバス会社の経営は、なかなか大変だということなので、急激に電車やバスの本数が増えることは考えにくいのではないでしょうか(むしろ減りそうな勢いです)。
このように、今後、公共交通機関内の高齢者の数が、ますます増えていくことが予想できます。つまり、優先席を必要とする人で車内があふれていくということです。
その行き着く先はと考えた場合、それは全席優先席化ということではないでしょうか(目的は違いますが、すでにそうしている鉄道会社もあるようです)。
ただし、全席優先席化しても、まだ席が足りなくて座れない高齢者の方もでてくるでしょう。優先席にも種類を設けないといけなくなるかもしれません。全席優先席化しただけで問題が解決されるわけではなさそうです。これらは、今後の課題でしょう。
どちらにしても、普通の若者は席に座れなくなりそうですね。
足腰は、鍛えておいた方がよさそうですよ。
了