「よせ鍋☆具だくさん!」もとうとう10周年です。本当にありがとうございます。ということで、ここでは簡単にこれまでの10年間を振り返ってみたいと思います。
私が大学で研究室に配属されてしばらくたったころに配線工事があり、初めてインターネットというものに触れました。1990年代のことです。まだモザイクの香りが残る頃。今は亡きネットスケープが1とか2の頃。インターネットエクスプローラーが無名であった頃。インターネットというのは私にとって未知の世界であり、新しい世界にたちまち引き込まれました。そうして、自分でも何かやってみたいと思い、HTMLの文法書片手にせっせとサイトを作り始めたのでした。
といっても、当時多かった普通の自己紹介や趣味のページを作るのは性に合わないのでパス。かと言って、イラストを描ける腕もないし…。でも、そんな中で浮かんだイメージがありました。それが現在の「WWWこんさ~とほ~る」です。アニメーションGIFだけで表現できるサイトを作ろう、と。当時、アニメーションGIFといえば、メール用の動くアイコンくらいだった時代。面白そうだということで突き進み、見事にその世界にはまっていったのです。自分で何かを作ったときに、それを手軽に公開できるという便利さ、これは一度は苦労を経験しないと分かりませんね。
その後、1996年「WWWこんさ~とほ~る」、1997年「なると小劇場」、1998年「ぷにだす」、2000年「あにたれ」を開設。現在もうちのコンテンツはアニメーションGIFやアイコンなどのドット絵ものが主流です。オリジナルだけでなく、他の方とのやり取りの中から生まれたものも多いです。題材はもちろん、サイズや色数が制限された中で、どれだけのクオリティーを表現することができるのか、そこにおもしろさがあります。近年のPCの画面の大型化や表示可能色の増加にともなって、逆に表現環境自体は厳しくなってきているのですけれど。
一方で、1996年「鉛筆画廊」、1998年「Liberté in Net」、2006年「写真館」といった、全然違ったジャンルのページも混在しているのがうちのサイトの特徴。そのあたりが「よせ鍋」たる所以なのです。実は開設当時は、うちのウェブサイトには名前がなかったのです。でも、検索サイトに登録するにはページタイトルが必要であることに気付き。当時、アニメーションGIFにプログラミングに自己紹介にと、既に統一感のなかったウェブサイトに対し、「よせ鍋具だくさん!」という名前を付けたのでした(☆は後年に加えました)。今となっては、これでよかったのかもと思っています。結局まとまってませんからね…。
こうでなければいけない、というのは好きではないので、きっとこれからも好き勝手に作っていくんだろうと思います。でも、自分自身で納得して、表現できるものだけを作っていくつもりではあります。これから先、いつまで続けていけるのかは分かりません。でも、可能な限り続けていくつもりです。肩に力が入っていてはきっと疲れてしまいますから、適当に力を抜きつつ、でも妥協はせずにをモットーにして。まだまだ進んでいきますからね。これからもお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
2006年8月吉日